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2015/08/26

ワコムの主催する“Inkathon(インカソン)” がスタート   インターネット上でデジタルインクを駆使する文房具アプリの開発を促進

株式会社ワコムは、スマホやタブレットなどに手書(描)きで入力したインクデータ(デジタルインク)を活用するアプリの開発を促進するため、「ソフトウェア・ディベロッパー(開発者)」の皆様の参加を募るイベント“Inkathon(インカソン)”を実施します。

“Inkathon”とは、“Ink”と“Hackathon(コンピュータ・プログラムなどの開発・改良でアイデア・成果を競い合うイベント)”を組み合わせた造語です。日本を含む世界各地のソフトウェア・ディベロッパーの方々が対象で、今週から募集を開始し今年11月6日までが応募期間となります。最優秀アプリには、賞金20,000米ドルの授与とそのアプリのマーケティングにおけるサポートが提供されます。2位のアプリには賞金10,000米ドル、3位には賞金5,000米ドルが贈られます。また、投票で選ばれる“Audience Favorite” にも賞金5,000米ドルが贈られる予定です。

世界中の様々な事象を形にするために、「アイデア」は不可欠な役割を果たします。アイデアを真の意味で活かすには、閃めいたら素早く書(描)きとめ、共有し、磨き上げることが重要で、そのためには技術的な制約のないフォーマットに変換できることも大切です。これについて、ワコムのプラットフォーム&アプリケーションビジネスユニットの責任者ファイク・カラオグルは、次のように述べています。
「クリエイティビティはすべての人々の心に宿ります。お客様がどのような機器を使っていても、デジタルインクであらゆるデータを表現する自由は等しく確保されるべきであり、そのためには、柔軟で協働作業に適し、表現力豊かで広範に利用可能なデジタルインクのパワーが必要です。これは、現代のクリエイティブたちの高い要求に応えるための鍵でもあります。」

「インカソン」では、アナログの世界で創造的に考えるメリットと、デジタルでアイデアを捉え、共有し、磨き上げるメリットを組み合わせ、デジタルインクを使ったアイデアの発展を促進します。その時にアナログとデジタルの世界をつないでくれるのが、デジタルインクを自在に活用するためにワコムが提唱している、「WILL(Wacom Ink Layer Language)」です。 このユニバーサルなデジタルインクのテクノロジー「WILL」を使ったアプリが、募集対象となります。

「WILL」は、手書(描)きのメモやスケッチを様々なハードウェアやソフトウェアで、迅速かつスムーズに扱える技術で、指の入力から電子ペンの入力まで対応します。また、高品質を確保しつつ、異なるプラットフォーム間をまたいで広範囲に使用できるインク技術です。 こうした特長により、デジタル機器上でのノートテイキングや書類のマークアップなどにとどまらず、インクを使ったデジタル空間でのコラボレーションなど、新たなエンターテイメント体験の創出も可能となります。さらに、ペーパーレス・ワークフロー、生体データや署名と連動したセキュリティ機能の強化などにも役立ちます。

※WILLについての詳細は、下記URLをご覧ください。

http://www.wacom.com/ja-jp/enterprise/will

<応募要項>
「インカソン」の応募対象は、18歳以上の個人と50人以下の小規模な団体です。企業などの大規模な団体の参加も可能ですが、賞金を伴わない大規模団体用の賞の対象となります。
ディベロッパーの皆様は、ワコムの提供するWILL SDK(ソフトウェア・ディベロップメントキット)を使用して、新しいアプリを開発したり既存のアプリをアップデートして、インク入力機能を付加できます。対応するプラットフォームは、スマホやタブレットのネイティブアプリ(iOS、Android)、ウェブアプリ(モバイル、デスクトップ)とデスクトップアプリ(Windows PC)となります。
応募に際しては、「インカソン」専用のサイト(inkathon.devpost.com)にアクセスの上、登録が必要となります。アプリの提出時には、主な機能を紹介したビデオやスクリーンショットなどのイメージを含む資料を提出いただきます(必要な場合は英語の翻訳を添付)。


<評価基準>
クリエイティビティとオリジナリティに重点を置きながら、それぞれのアイデアの品質の高さや工夫の度合いを評価します。また、WILL SDKの機能を十分に使いこなしているか、「WILL」の特長である「マルチデバイス・アクセスビリティ」なども重視されます。さらに、アプリがどの程度人々の生活にインパクトを与え、デジタルインクの使用頻度を高める可能性を秘めているかも評価対象となります。


<WILL SDKについて>
「WILL」は、ハードウェアとユーザーインターフェースをつなぐ、ユニバーサルなデジタルインクフレームワークで、高品質なデジタルペンとデジタルインクの体験を可能にするインフラを提供します。また、「レンダリングエンジン」のグラフィック機能により、これまでに類のないプラットフォームをまたいだインク体験を提供します。具体的には、以下のような特長を持ちます。

・実装時におけるアダプタビリティ(適応性)とフレキシビリティ(柔軟性)
・豊かなグラフィックツールによる高品質なインク表現と高性能描画エンジン
・革新的なインクフォーマットを活用したインクストローク言語
・すべての「WILL」搭載アプリとの間でデータ交換を可能にするファイルフォーマット
・ワコムが提供する電子ペンから、指によるタッチまで対応可能

※ワコム, Wacom® feel IT technologiesは、株式会社ワコムの商標あるいは登録商標です。
※その他本書に記載の会社名と製品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載した情報(製品の価格/仕様、サービスの内容など)は、発表日時点の情報です。予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。


【ワコムについて】
株式会社ワコムは、1983年の創業以来、日本を含めた全世界150 カ国以上で製品を販売しています。
これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。
現在、当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。また、当社は、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。
当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、
タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。
このように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。

<Contact Information>
株式会社ワコム 広報室
Tel:03-5337-6702
E-mail: wacom-pr(at)wacom.co.jp